SMTP†
- Simple Mail Transfer Protocol
SMTP とは†
システム構成†
SMTPの認証†
- SMTP標準には認証の仕様を持たないので、以下の規格により認証を実現する。
SMTP-AUTH†
POP before SMTP†
- POP3の認証機能を使ってSMTPを利用する方式
- POP3で認証してから一定時間、メールの送信を許可する。
- メールを受信してから、メールを送信する順番になる。
- 認証に成功したクライアントのIPアドレスをPOPサーバに一定時間登録しておき、SMTPサーバは送信要求してきたクライアントのIPアドレスが登録されている場合のみ、送信要求を受ける。
通信の暗号化方式†
- SMTPS
- SMTP over SSL
- SMTP over TLS
- クライアント(MUA)と発信元メールサーバ間の通信を暗号化する。
- デジタル証明書によるユーザ認証を行うことも可能。
- ポート番号:465/TCP
- MTA-STS
- RFC8461
- SMTP Mail Transfer Agent Strict Transport Security
- SMTP-TLSRPT
- RFC8460
- SMTP TLS Reporting
- STARTTLS
- 発信元メールサーバと受信側メールサーバ間の通信を暗号化するために使われる。
- 暗号化されていない状態で通信を開始した後に、発信元メールサーバがSTARTTLSコマンドを実行して、受信側メールサーバが対応していると暗号化通信が開始される。
- ポート番号:25/TCP
SMTPパケットの構成†
- IPヘッダ
- TCPヘッダ(ポート番号:25)
- SMTPデータ
エンベロープ†
- SMTPのメール配信で実際の送信元、送信先として使われる項目。(メールヘッダの項目が使われるわけではない)
- From
- SMTPのMAILコマンドの引数「MAIL FROM:」
- 送信元メールアドレスで、メールヘッダ「Return-Path」に同じ値が設定されることがある。
- To
- SMTPのRCPTコマンドの引数「RCPT TO:」
- 送信先メールアドレスで、メールヘッダ「Received」に同じ値が設定されることがある。
SMTPプロトコルのコマンド†
- EHLO
- Extended Hello
- SMTP拡張機能をサポートしている。
- MAIL FROM
- エラーが発生した場合のバウンスメールの送信先アドレス
- 送信者のエンベロープアドレス
- メールヘッダの Return-Path: にセットされる
- RCPT TO
- 宛先のメールアドレス
- 受信者のエンベロープアドレス
- メールヘッダの Received: for にセットされる
- EXPN
- メーリングリストに登録されているアカウントの情報を取得する
関連用語†