リソースレコード のバックアップ(No.7)
リソースレコード †
- 権威サーバで保持するゾーンの情報
- ドメイン名、タイプ、クラスの組み合わせで構成される
リソースレコードのフォーマット †
ドメイン名 TTL クラス タイプ データ
- ドメイン名は絶対ドメイン名(末尾に"."(ルート)を付ける)
- TTL、クラスは省略可能
- 同じドメイン名のリソースレコードが複数ある場合、2行目以降はドメイン名を省略可能
リソースレコードの構成 †
TTL †
- Time To Live
- フルサービスリゾルバがキャッシュに保持する時間(単位:秒)
- ゾーンの管理者が指定する
クラス †
- ネットワークの種類
- 通常は"IN" しか使われないが、特殊な用途で"IN" 以外が使われることもある
IN †
- インターネットを表す
タイプ †
- 情報の種類
SOA †
- プライマリDNSサーバのドメイン名。
- 権威ドメイン。ゾーン権限を持っているDNSサーバを指定するレコード。
- Zone Apexに必ず設定する。
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN SOA MNAME RNAME SERIAL REFRESH RETRY EXPIRE MINIMUM
- MNAME
- プライマリサーバのホスト名
- RNAME
- ゾーンの管理者のメールアドレス
- メールアドレスの"@"は"."に置き換えて表記する
- SERIAL
- ゾーンデータのシリアル番号
- ゾーン転送でセカンダリサーバがプライマリサーバに新しいゾーンデータがあるかどうかを判断する際に使われる
- REFRESH
- セカンダリサーバが自発的にゾーンデータの更新を試みるまでの時間(単位:秒)
- プライマリサーバからのDNS NOTIFY の通知を待たずに行われる
- RETRY
- ゾーンデータの更新が失敗した場合に、再度ゾーンデータの更新を試みるまでの時間(単位:秒)
- EXPIRE
- ゾーンデータの更新が失敗した場合に、保持しているゾーンデータを期限切れにするまでの時間(単位:秒)
- 期限切れになると、セカンダリサーバは問い合わせに対して保持するゾーンデータを応答しなくなる
- MINIMUM
- フルリゾルバがネガティブキャッシュを保持する時間(単位:秒)
- SOAリソースレコードのTTLの時間の方が短い場合は、SOAリソースレコードのTTLの方が有効になる
- MNAME
NS †
- ドメインのゾーンを管理する権威サーバのホスト名を設定するレコード
- ドメイン自身(子)のゾーンと親のゾーンの両方に設定する
- 権威サーバが複数ある場合は、権威サーバ分のレコードを設定する
- 設定するレコードの順番はDNSの動作に影響しない
- Zone Apexに必ず設定する。
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN NS 権威サーバのホスト名
A †
- ドメイン名に対応するIPアドレス(IPv4)
- ドメイン名とIPアドレス(IPv4)を紐づけるレコード。
- 1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスがある場合は、IPアドレス分のレコードを設定する
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN A IPアドレス(IPv4)
AAAA †
- クワッドエー
- ドメイン名に対応するIPアドレス(IPv6)
- ドメイン名とIPアドレス(IPv6)を紐づけるレコード。
- 1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスがある場合は、IPアドレス分のレコードを設定する
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN AAAA IPアドレス(IPv6)
MX †
- Mail Exchange
- メールサーバのホスト名
- メールサーバ(メールアドレスで利用するドメイン名)を指定するレコード
- MXレコードが設定されていない場合、メールはAレコードで指定したIPアドレスに送られる。
- メールを明示的に受信しない(Null MX)ことを設定することができる。(プリファレンス値:0、メールサーバ名:.)
- 1つのドメイン名に対して複数のメールサーバがある場合は、メールサーバ分のレコードを設定する
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN MX 優先度 ホスト名
- 優先度
- 複数のメールサーバがある場合の優先度を数値で設定する
- 値が小さい方を優先する
- 優先度
TXT(SPF) †
- ホスト名に対するテキスト情報。
- SPFレコードの記述にも使われる。
- メール送信元サーバを指定するレコード
CNAME †
- ドメイン名の正式名を指定するレコード
- ホスト名に別名を付ける場合に使われる
- CDNなどの外部のサービスを利用する際に使われることがある
- エイリアス
- 他のリソースレコードと一緒に設定することができない。(設定した場合は動作保障されない)
- フルリゾルバが問い合わせをしたドメイン名にCNAMEレコードが設定されていると、設定されている正式名に対して再度名前解決を行う
- Zone Apexは、CNAMEを設定することができない。
- フォーマット
ドメイン名 TTL IN CNAME 正式名
PTR †
- Pointer record
- ホスト名の別名逆引き
- IPアドレスからドメイン名を逆引きするためのレコード。
- PTRレコードは、IPアドレスの所有者側のサーバに設定する。
OPT †
- EDNS0に関する情報など
CAA †
- サーバ証明書の発行を承認した認証局のコモンネームを指定するレコード
- 第三者による不正な証明書の発行や誤発行を防止する
HTTPS †
- Webサーバの情報を設定する