リソースレコード のバックアップソース(No.6)

#author("2023-01-25T18:18:32+09:00","default:k1rou","k1rou")
*リソースレコード [#g4ebe14f]
-権威サーバで保持するゾーンの情報
-ドメイン名、タイプ、クラスの組み合わせで構成される

*リソースレコードのフォーマット [#pfbbdfe9]
 ドメイン名 TTL クラス タイプ データ
-ドメイン名は絶対ドメイン名(末尾に"."(ルート)を付ける)
-TTL、クラスは省略可能
-同じドメイン名のリソースレコードが複数ある場合、2行目以降はドメイン名を省略可能

*リソースレコードの構成 [#j0ea7162]
**TTL [#l2edc53d]
-Time To Live
-フルサービスリゾルバがキャッシュに保持する時間(単位:秒)
-ゾーンの管理者が指定する

**クラス [#z3e87c59]
-ネットワークの種類
-通常は"IN" しか使われないが、特殊な用途で"IN" 以外が使われることもある

***IN [#d6c90616]
--インターネットを表す

**タイプ [#x0b9f8c5]
-情報の種類

***SOA [#b3b8a71b]
-プライマリDNSサーバのドメイン名。
-権威ドメイン。ゾーン権限を持っているDNSサーバを指定するレコード。
-[[Zone Apex]]に必ず設定する。
-フォーマット
 ドメイン名 TTL IN SOA MNAME RNAME SERIAL REFRESH RETRY EXPIRE MINIMUM
--MNAME
---プライマリサーバのホスト名
--RNAME
---ゾーンの管理者のメールアドレス
---メールアドレスの"@"は"."に置き換えて表記する
--SERIAL
---ゾーンデータのシリアル番号
---ゾーン転送でセカンダリサーバがプライマリサーバに新しいゾーンデータがあるかどうかを判断する際に使われる
--REFRESH
---セカンダリサーバが自発的にゾーンデータの更新を試みるまでの時間(単位:秒)
---プライマリサーバからのDNS NOTIFY の通知を待たずに行われる
--RETRY
---ゾーンデータの更新が失敗した場合に、再度ゾーンデータの更新を試みるまでの時間(単位:秒)
--EXPIRE
---ゾーンデータの更新が失敗した場合に、保持しているゾーンデータを期限切れにするまでの時間(単位:秒)
---期限切れになると、セカンダリサーバは問い合わせに対して保持するゾーンデータを応答しなくなる
--MINIMUM
---フルリゾルバがネガティブキャッシュを保持する時間(単位:秒)
---SOAリソースレコードのTTLの時間の方が短い場合は、SOAリソースレコードのTTLの方が有効になる

***NS [#ab233d99]
-ドメインのゾーンを管理する権威サーバのホスト名を設定するレコード
-ドメイン自身(子)のゾーンと親のゾーンの両方に設定する
-権威サーバが複数ある場合は、権威サーバ分のレコードを設定する
--設定するレコードの順番はDNSの動作に影響しない
-[[Zone Apex]]に必ず設定する。
-フォーマット
 ドメイン名 TTL IN NS 権威サーバのホスト名

***A [#ec445756]
-ドメイン名に対応するIPアドレス([[IPv4]])
-ドメイン名とIPアドレス([[IPv4]])を紐づけるレコード。
-1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスがある場合は、IPアドレス分のレコードを設定する
-フォーマット
 ドメイン名 TTL IN A IPアドレス(IPv4)

***AAAA [#j84d6de2]
-クワッドエー
-ドメイン名に対応するIPアドレス([[IPv6]])
-ドメイン名とIPアドレス([[IPv6]])を紐づけるレコード。
-1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスがある場合は、IPアドレス分のレコードを設定する
-フォーマット
 ドメイン名 TTL IN AAAA IPアドレス(IPv6)

***MX [#uf83d552]
-Mail Exchange
-メールサーバのホスト名
-メールサーバ(メールアドレスで利用するドメイン名)を指定するレコード
-MXレコードが設定されていない場合、メールはAレコードで指定したIPアドレスに送られる。
-メールを明示的に受信しない(Null MX)ことを設定することができる。(プリファレンス値:0、メールサーバ名:.)
-1つのドメイン名に対して複数のメールサーバがある場合は、メールサーバ分のレコードを設定する
-フォーマット
 ドメイン名 TTL IN MX 優先度 ホスト名
--優先度
---複数のメールサーバがある場合の優先度を数値で設定する
---値が小さい方を優先する

***TXT(SPF) [#ndf4d8e2]
-ホスト名に対するテキスト情報。
-SPFレコードの記述にも使われる。
--メール送信元サーバを指定するレコード

***CNAME [#x15d6ff8]
-ホスト名の別名。別名に対する正式名を指定するレコード
-エイリアス
-他のリソースレコードと一緒に設定することができない。(設定した場合は動作保障されない)
-[[Zone Apex]]は、CNAMEを設定することができない。

***PTR [#eedf7472]
-Pointer record
-ホスト名の別名逆引き
-IPアドレスからドメイン名を逆引きするためのレコード。
-PTRレコードは、IPアドレスの所有者側のサーバに設定する。

***OPT [#t33d8ce5]
-EDNS0に関する情報など

***CAA [#kbcf2212]
-[[サーバ証明書]]の発行を承認した認証局のコモンネームを指定するレコード
-第三者による不正な証明書の発行や誤発行を防止する

***HTTPS [#l099aa56]
-Webサーバの情報を設定する

***SVCB [#mf723189]

*関連用語 [#p5ec76b0]
-[[DNS]]
-[[ドメイン]]