信頼性 の変更点


#author("2023-02-23T22:57:40+09:00","default:k1rou","k1rou")
#author("2023-03-04T14:53:39+09:00","default:k1rou","k1rou")
*信頼性 とは [#md964b35]
**名称 [#w715ae95]
-Reliability
-Availability

**概要 [#pbea50b2]
-システムが正常に稼働すること([[RASIS]]の"R"(Reliability))
--システムが[[故障]]しにくいこと
-システムが処理した結果の整合性がとれていること
--矛盾がないこと
-[[情報セキュリティ]]の特性の一つ([[CIA]]以外)

*高信頼性の技術 [#b5f641aa]
**フォールトトレラント [#c8ae5e82]
-耐故障の考え方
-障害発生時にも運転を継続できるように設計する
-システムの[[冗長化]]を導入する
--システムの待機系を用意して、障害発生時は待機系で運転を継続する
-[[UPS]]を設置する
--停電時にもシステムに継続して給電できるようにして手順通りにシステムを停止できるようにする
-プラットフォームに多様性を持たせる
--ハードウェアやOS、ミドルウェアを複数のものを用いて運用する
--特定のシステムの不備の影響範囲を限定する

**フォールトアボイダンス [#k9f413a5]
-故障排除の考え方
-システムを構成する部品の信頼性を高めて、故障が発生しないようにする
--故障しにくい部品を使う
-[[バスタブ曲線]]を用いて評価する(横軸:時間、縦軸:故障率)

*フォールトトレラントの実現方法 [#h8309fe9]
**フェイルセーフ [#p691cc7c]
-危険回避の考え方
-障害発生時に安全な結果になるように設計する
-システムの一部で障害が発生した場合、システム全体に致命的な影響を与えないようにする
-例)踏切の遮断機の故障時や停電時は、遮断機の棒が降りた状態になるように設計する

**フェイルソフト [#f910bc54]
-部分回復の考え方
-障害発生時に機能や性能を縮小しつつ運転を継続するように設計する
-システム全体は停止させず、性能が低下したとしても必要な機能は使える状態にする
-システムの一部で障害が発生した場合、機能を低下させてシステムの運転を継続する([[フォールバック]])

**フールプルーフ [#s9351afe]
-オペレーションミス(入力ミス等)によるシステムの誤動作が起きないよう未然に防ぐよう設計する
-意図しない操作が行われても、システムに異常が起きないようにする

**フェイルオーバー [#h6635695]
-「[[冗長化]]」参照

**フォールトマスキング [#jfba7d29]
-障害発生時にその影響が外部に出ないようにする
--障害発生が他のシステムから分からないように設計する
--障害発生時に自律回復するようにする

*信頼性を評価する指標 [#i1cf74b7]
-[[MTBF]]
-[[RASIS]]

*関連サイト [#x16c00c2]
-信頼性と可用性は何が違う? - 日経TECH~
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/011900625/011900007/

*関連用語 [#sd9a15ca]
-[[CIA]]
-[[VRRP]]
-[[可用性]]
-[[クラスタリング]]
-[[障害]]
-[[冗長化]]
-[[ヒューマンエラー]]
-[[フォールスポジティブ]]