冗長化とは†
- 情報システムに使われる機器や回線の予備を確保しておくこと
- 主系の障害時に予備系を稼働させて処理を継続できるようにする
システムの冗長化の種類†
デュアルシステム†
- 2つのシステムを並行稼働させる(並列冗長型システム)
- 障害時は、障害が発生したシステムを切り離して、正常に稼働しているシステムで処理を継続する
デュプレックスシステム†
- 平常時は主系(現用系)と予備系は個別の処理を行う
- 主系の障害時は、待機系に切り替えて処理を継続する
- 平常時の待機系の待機状態の方式
- ホットスタンバイ
- ウォームスタンバイ
- コールドスタンバイ
フォールトトレラントシステム†
- 全ての設備や回線の待機系を用意する
- 障害時にも影響なく継続運用することが可能
マルチプロセッサシステム†
- 複数のCPUを同時に使用する
- システム全体の処理能力を向上させる
- CPUが故障しても、故障していないCPUが処理を継続する
クラスタリングシステム†
- 複数のコンピュータを相互接続して1台のコンピュータのように利用できるようにする
- 「クラスタリング」参照
デュプレックスシステムの冗長化構成†
Active-Standby†
ホットスタンバイ†
- Hot Standby
- 主系の障害発生時に瞬時に予備系に切り替え可能とする構成
- 予備系のOSとアプリケーションを常時稼働させておく
- システムの監視機構により、システムの障害発生を検知したら自動的に予備系に切り替える
コールドスタンバイ†
- Cold Standby
- 主系の障害発生時に予備系を切り替え可能な状態にしてから切り替える構成
- 予備系はOSとアプリケーションを停止させておき、主系の障害発生時に起動させる
- 予備系は、電源を落として待機させるか、システム開発など他の用途で使いながら待機させる
ウォームスタンバイ†
- Warm Standby
- ホットスタンバイとコールドスタンバイの中間的な位置付けの構成
- 予備系のOSは常時稼働させるが、アプリケーションは停止させておき、主系の障害発生時に起動させる
- 活用例:スタンバイデータベース
- 平常時は主系データベースに対する更新を、ログを使って待機系データベースに反映する
- 主系データベースで障害発生時は、待機系データベースに切り替えて業務を継続する
Active-Active†
フェイルオーバー†
- 主系の障害発生時に、予備系に自動的に切り替えて、システムの利用者は継続してシステムを利用できるようにする
- StandbyだったサーバがActiveに昇格すること
- 主系の障害が回復して元の状態に戻すことをフェールバックと呼ぶ
フェイルオーバーを自動化する方法†
- Heartbeat
- Pacemaker
- VRRP(Vertual Router Redundancy Protocol)プロトコルを使う
- DRBD(Distributed Replicated Block Device)
スプリットブレイン†
- PrimaryがダウンしていないのにSecondaryが昇格すること。
- STONITH(Shoot The Other Node In The Head)により強制的にPrimaryを停止させる。
- High Availability
- 高可用クラスタリングソフトウェア
- Active側をPrimary、Standby側をSecondaryと呼ぶ
関連用語†